薪ストーブ型ロケットストーブを比較
薪ストーブとロケットストーブを融合した製品が発売されています。そこで、各製品それぞれの特徴やメリット、デメリットを比較します。
1回の薪の投入で長時間の燃焼が可能
薪ストーブ型ロケットストーブである「かぐつち二号」と「コロケット」の特徴を表でまとめました。
かぐつち二号 | コロケット | |
---|---|---|
特徴 |
燃焼効率が高い。 消耗部分は交換可能。 返品可能。 |
7メートル以上の煙突の横引きが可能。 10時間の連続燃焼が可能。 |
本体のサイズ |
横幅:450 奥行:800 高さ1080mm |
横幅:330 奥行き:742 高さ:915mm |
本体の重さ | 80kg | 102kg |
煙突径 | φ120mm | φ100mm |
煙突の種類 | シングル | シングル |
最高温度 |
300~400度 (ヒートライザー部) |
300度以上 (ヒートライザー部) |
価格 | 18万円 | 43万円 |
薪ストーブと比較して、ロケットストーブのデメリットは燃料(薪)の投入間隔が短いことです。20~30分に1度の間隔で燃料を投入しなければならず、手間がかかります。
一方、今回紹介する「かぐつち二号」と「コロケット」は1回の薪の投入で長時間の燃焼が可能であり、ロケットストーブの問題点を克服しています。
かぐつち二号
下は「かぐつち二号」を紹介した公式動画です。
全体構造はロケットストーブで、燃焼部分だけが薪ストーブの形をしています。
開発者の宇野勝氏によれば、かぐつち二号は二重煙突とシングル煙突との性能差が小さく、シングル煙突を利用できます。
ただし、煙突の高さが6メートルあると排気が悪くなるため、宇野氏によれば高さ4メートル以内が理想の長さです。したがって、設置できない住宅もあるでしょう。
かぐつち二号は性能の割に価格が低く、消耗しやすいヒートライザーとバーントンネルの部品は交換が可能なため、メンテナンスコストを下げることができます。さらに支払いは「後払い」ですることができ、製品に納得がいかなければ返品が可能です。
公式サイト:丹後ロケットストーブ(薪ストーブ)「かぐつち」
コロケット
下は川村製作所が公開している「コロケット」を紹介した公式動画です。
全体構造はロケットストーブで、燃焼部分だけが薪ストーブの形をしています。
一般的なロケットストーブは横引きが10メートルできますが、コロケットも7メートルの横引きが可能なため、煙突を自由に設置することが可能です。
コロケットは一度にたくさんの燃料(薪)を投入できること、そして10時間の連続燃焼が可能なことがメリットです。
一方、本体価格が高いことがデメリットです。
公式サイト:「コロケット」