室内暖房用ロケットストーブの製作費用

U字溝を使った室内暖房用のロケットストーブの自作にかかる費用を紹介します。

ステンレス製はワンシーズンで使えなくなる

記事「ステンレス製のロケットストーブは故障する」で紹介しましたが、ペール缶や一斗缶で作ったステンレス製のロケットストーブでは、燃焼筒が激しい火力に耐えられず、ワンシーズン(数ヶ月)で使えなくなります。

U字溝とレンガは長持ち

一方、U字溝や耐火レンガを使ったロケットストーブは長持ちします。

そこで、耐火レンガよりも安くて簡単に作れる、下の写真のようなU字溝を使ったロケットストーブの製作を考えます。
ロケットストーブ室内設置例
(出典:ロケットストーブマニア

雑誌「ドゥーパ! 2015年12月号」では、このロケットストーブの設計図が掲載されていました。
ロケットストーブの設計図
(出典:ドゥーパ! 2015年12月号)

さらに、ロケットストーブマニア「DIYでロケットストーブを作るために必要な材料まとめ」では、このロケットストーブを作る際に必要な部材を紹介しています。

そこで、このロケットストーブを自作するには合計でいくら必要なのかを計算したところ、以下の表のようになりました。

ロケットストーブの製作費用
部材 サイズ 単価(円) 数量 合計(円) 用途
U字溝150 210×
185×
600mm
1,600 2 3,200 燃焼部とヒートライザー部
U字溝150用ふた 210×
600×
35mm
1,100 1 1,100 ヒートライザー部
スパイラルダクト Y管45° φ100mm 1,600 1 1,600 燃焼部
ステンレス エビ曲90° φ100mm 600 1 600 燃焼部とヒートライザー部をつなぐ
ステンレス煙突 直筒 φ100×
1000mm
900 1 900 ヒートライザー部
アルミダクト φ125×
1000mm
800 1 800 燃焼部とヒートライザー部を断熱する
耐火モルタル 2kg 400 4 1,600 断熱材
パーライト 30L 1200 1 1,200 断熱材
丸型レジスター φ100mm 900 1 900 燃焼部の空気流量の調整
丸型レジスター φ75mm 800 1 800 燃焼部の空気流量の調整
スチールウールたわし 10個入り 100 2 200 U字溝とL曲の隙間からはみ出るパーライトを防ぐ
コンクリートブロック 50×
50×
50mm×
50個入り
600 1 600 U字溝とステンレス煙突の隙間を埋める
耐火レンガ 230×
114×
65mm
280 4 1,120 U字溝やステンレス煙突の隙間を塞ぐ
合計 14,620

よって、U字溝を使ったロケットストーブの自作にかかる費用は約1.5万円です。

煙突と炉台合わせて3万円

ロケットストーブを室内で使うには、炉台と煙突が必要です。

記事「室内暖房用ロケットストーブの設置にかかる費用」で紹介しましたが、ロケットストーブで使う煙突は2万円、炉台は1万円で自作できます。

よって、ロケットストーブと煙突と炉台をすべて自作すると約4.5万円程度の費用が必要です。