室内暖房として使えるロケットストーブを比較
ロケットストーブを工夫すれば室内暖房として使えます。そこで、室内暖房として使えるロケットストーブを比較し、それぞれの特徴を紹介します。
煙突をつければ超小型暖炉に
一般的にロケットストーブは屋外で使用しますが、煙突をつけて工夫すれば「超小型暖炉」に変身し、室内暖房として使えます。
(出典:ロケットストーブマニア)
しかし、ロケットストーブマニア「ロケットストーブよりもデメリットが目立つ鋳物の薪ストーブが普及した本当の理由」によれば、鋳物の薪ストーブの場合は一度薪をくべればだいたい1時間程度は燃焼し続けますが、ロケットストーブの場合は20~30分程度しか燃焼を維持できません。
そこでロケットストーブを室内暖房として使うには、できるだけ長い薪を投入できる製品が適切です。
徹底比較
できるだけ長い薪を投入でき、そして大手通販サイトで購入できるロケットストーブは「ユジコ」「クックくん」「クックザウルス」の3つであり、それぞれを比較します。
ユジコ | クックくん | クックザウルス | |
---|---|---|---|
特徴 |
直火の料理が可能。 組み立て可能。 煙が室内に逆流する可能性あり。 |
直火の料理が可能。 組み立て可能。 2年間の保証付き。 |
オーブン内蔵。 組み立て可能。 一度に多くの薪を投入できる。 |
薪投入口の角度 | 垂直 | 斜め | 垂直 |
ストーブ本体のサイズ |
W165 D265 H630mm |
W225 D380 H710mm |
W880 D280 H500mm |
本体の重さ | 9.5kg | 20kg | 20kg |
煙突径 | φ106mm | φ106mm | φ120mm |
価格 |
38,000円 (別途レンガとU字溝の費用が必要) |
68,300円 | 196,560円 |
(価格は2017年2月時点おけるAmazonやヤフーショッピングでの税込み販売価格)
それでは、これらの製品の特徴をそれぞれ紹介します。
ユジコ
リフトフ鋼管ストーブ工房社のロケットストーブ「ユジコ」は、同社のロケットストーブ「ビックロケコ」にホームセンターで販売されているレンガとU字溝を別途購入して組み合わせた製品です。
下の動画はユジコを紹介したものですが、動画を見る限り室内に煙が逆流する可能性があります。ユジコを紹介した他の動画でも炎が燃料投入口側へ逆流しており、ロケットストーブとしての性能を発揮していない可能性があります。
そしてユジコの最大の問題点は安全性能です。レンガやU字溝をとめる金具がついておらず、大きな地震の際は倒れるでしょう。
クックくん
ケンズメタルワーク社のロケットストーブ「クックくん」は、一般的なサイズの薪が投入でき、ロケットストーブ独自の高火力を発揮できます。
下の動画はクックくんを紹介したものですが、天板の温度が200度を超えており、室内暖房として十分使え、料理も可能なことがわかります。
下のようにオーブンタイプもありますが、ススの掃除のしやすさを考えれば、やはり上の鉄板タイプを選んだ方が無難かもしれません。
クックザウルス
日本アサヒ機工社の「クックザウルスジュニア AMJ-500」は、今回紹介する製品の中で暖房能力は最大であり、オーブンが内蔵されています。
一方、本体価格が非常に高いことがデメリットです。
選ぶポイント
ロケットストーブを選ぶ際に次のポイントは重要です。
燃料投入口は斜めが良い
燃料投入口は垂直よりも斜めの方が薪はゆっくりと燃焼されるので、燃焼の持続時間が長く、ロケットストーブ本体が壊れにくくなります。
ステンレス製は故障する
ステンレス製のロケットストーブは故障するで紹介しましたが、ステンレスのロケットストーブはワンシーズンで壊れます。