ロケットストーブは二重煙突が不要
ロケットストーブは高価な二重煙突が不要で、代わりにシングル煙突で設置できます。一方、シングル煙突を使用する際は、長さをできるだけ短くする必要があります。
大きなドラフトが発生するためシングル煙突が利用できる
薪ストーブがシングル煙突ではなく二重煙突を採用している理由は、煙突内部に流れる空気の温度を上げて、強いドラフト(上昇気流)を発生させる必要があるからです。
また、煙突が高温であればススが溜まりにくく、煙道火災を防止する効果もあります。
一方、ロケットストーブは800度の高温燃焼によって薪ストーブよりも大きなドラフトが発生します。そのため、ロケットストーブでは二重煙突とシングル煙突との性能差が小さくなるのです。
薪ストーブ型ロケットストーブの「かぐつち二号」のように、シングル煙突の使用を全面に出している製品もあります。
「かぐつち二号」の開発者の宇野勝氏によれば、煙突の高さは4メートル以内が理想であり、6メートルあると排気が悪くなります。
煙突の長さはできるだけ短く
つまり、煙突の長さはできるだけ短くする必要があるのです。
煙突が長いと、煙突の末端部分の温度が下がりすぎてススが溜まりやすく排気口が狭くなるため、ストーブの性能が下がり、煙道火災の危険性も高まります。
よって、ロケットストーブでシングル煙突を使用する際は、全体的に、特に屋外は煙突の長さをできるだけ短くしなければなりません。
また、寒冷地では煙突の温度が下がりやすいため、煙突内部に大量のススが溜まってしまう可能性があります。
シングル煙突で1ヶ月間試し、煙突内にススが大量に溜まるようであれば、やはり二重煙突が必要になるでしょう。