DIYで設置できるペレットストーブ兼用薪ストーブを比較
ネットで購入でき、ペレットストーブとしても薪ストーブとしても利用できる、DIYユーザー向けのストーブを比較します。
スペックを比較
ペレットストーブ兼用の薪ストーブはいくつか販売されていますが、その中からホンマ製作所の「ゆらぎ」と「時計型plus」、そして石村工業の「クラフトマンPW-1」を比較します。
ホンマ製作所 ゆらぎ |
石村工業 クラフトマンPW-1 |
ホンマ製作所 時計型plus |
|
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暖房能力(最大) | 5,200kcal | 12,000kcal | 6,000kcal |
サイズ |
W450mm D400mm H780mm |
W400mm D600mm H1020mm |
W500mm D780mm H1010mm |
本体重量 | 86kg | 108kg | 150kg |
薪の長さ(最大) | 400mm | 推定400mm未満 | 300mm |
本体材質 | 鋼板・ステンレス | 鋼鉄 | 鋳物・鋼板・ステンレス |
ペレット容量 | 2.5kg | 15kg | 10kg |
ペレット点火方式 | 手動 | 手動 | ヒーター |
電気 | 不要 | 不要 | 必要 |
煙突径 | φ106mm | φ150mm | φ106mm |
生産国 | 日本 | 日本 | 日本 |
価格 | 227,880円 | 324,000 円 | 345,600円 |
(価格は公式サイトでの販売価格、税込み)
ホンマ製作所・ゆらぎYFE-78
ホンマ製作所の「ゆらぎYFE-78」は、通常の薪ストーブと比較して重量が軽く、暖房能力が低いストーブです。
また、ペレットストーブのようにペレットの自動投入機能がなく、さらに最大でも2.5キロしかペレットを投入できないため、ゆらぎYFE-78は「小型薪ストーブ」といった表現が適切な製品です。
石村工業・クラフトマン
次の動画は石村工業の「クラフトマンPW-1」を紹介したものです。
石村工業が公開している別の動画で登場する社員によれば、クラフトマンPW-1はペレットを15キロ入れることができ、最大8時間燃焼できます。
しかしペレットを入れて燃焼すると、途中で止めることができず、ペレットストーブのようにペレットの供給量を調整することもできません。
よって、ペレットはあくまで補助的な用途であり、クラフトマンは薪ストーブの特色が強いストーブです。
ホンマ製作所・時計型plusYNE-60
ホンマ製作所の「時計型plus YNE-6」は、電気を使ってペレットを供給・燃焼する仕組みを採用しており、今回紹介するストーブの中で最もペレットストーブに近い製品です。
ただし、設計に問題があります。
話は変わりますが、さいかい産業のペレットストーブ「MT-311 SUMITA」(現在は生産停止)は2011年3月11日に起きた東日本大震災において岩手県住田町の仮設住宅向けに作られたものであり、仮設住宅の狭い空間でも音が気にならないように排気ファンを住宅の外につけました。
しかし、私が直接聞いたペレットストーブの設置業者よれば、MT-311 SUMITAは排気ファンを外に付けたことで内部の熱が逃げにくい構造となったため故障が多かったようです。
私がホンマ製作所に問い合わせたところ、「時計型plus YNE-60」には排気ファンがないため、MT-311 SUMITAと同様に故障しやすい可能性があります。
やはり、ペレットストーブはおまけの機能であり、薪ストーブをメインとして使うユーザーに向いている製品でしょう。