音が静かなペレットストーブを比較
動作音が静かなペレットストーブを比較し、それぞれの特徴やメリット、デメリットを紹介します。
ほぼ無音タイプのメリットとデメリット
ペレットストーブには温風ファンと排気ファンが搭載されており、温風ファンと排気ファンによって機械音が常に鳴り響いています。
一方、薪ストーブと兼用タイプのペレットストーブの中には温風ファンと排気ファンが搭載されていない、ほぼ無音のモデルがあり、その中から石村工業の「クラフトマンPW-1」とホンマ製作所の「時計型plus YNE-60」を紹介します。
石村工業
石村工業によれば、「クラフトマンPW-1」はペレットを15キロ入れることができ、最大8時間燃焼できます。
しかしペレットを入れて燃焼すると、途中で止めることができず、ペレットストーブのようにペレットの供給量を調整することもできません。
よって、ペレットはあくまで補助的な用途であり、クラフトマンは薪ストーブの特色が強いストーブです。
ホンマ製作所
(出典:ホンマ製作所オンラインショッピング「時計型plus YNE-60」)
ホンマ製作所の「時計型plus YNE-6」は、電気を使ってペレットを供給・燃焼する仕組みを採用しています。
ただ、設計に問題があります。
話は変わりますが、さいかい産業のペレットストーブ「MT-311 SUMITA」(現在は生産停止)は2011年3月11日に起きた東日本大震災において岩手県住田町の仮設住宅向けに作られたものであり、仮設住宅の狭い空間でも音が気にならないように排気ファンを住宅の外につけました。
しかし、私が直接聞いたペレットストーブの設置業者よれば、MT-311 SUMITAは排気ファンを外に付けたことで内部の熱が逃げにくい構造となったため故障が多かったようです。
私がホンマ製作所に問い合わせたところ、「時計型plus YNE-60」には排気ファンがないため、MT-311 SUMITAと同様に故障しやすい可能性があります。
やはり、ペレットストーブはおまけの機能であり、薪ストーブをメインとして使うユーザーに向いている製品でしょう。
温風ファンがないタイプのメリットとデメリット
排気ファンのみが搭載され、温風ファンが搭載されていない自然対流型のペレットストーブがいくつかのペレットストーブメーカーから発売されており、その中からいくつかのモデルを紹介します。
ライカ
下の動画はライカ社のペレットストーブ「COMO」を紹介したものですが、ライカは排気ファンの音自体が非常に低いことがわかります。
他のメーカーに比べ、自然対流型のペレットストーブの中では、ライカ社や(後で紹介する)オルスバーグ社のペレットストーブがおそらく最も静かです。
ただ、ライカ社のペレットストーブは価格が高く、取扱店も少ないことがデメリットです。
さいかい産業
さいかい産業社は自然対流型のペレットストーブを販売しています。下はその内の1つである「RS-4」を撮影した動画です。
私はRS-4の姉妹モデルである「RS-mini」を使用していますが、排気ファン独特の「ウーン」という嫌な機械音が常にします。音は数日で慣れますが、やはり静音性を求めるユーザーには向いていないでしょう。
その他
自然対流型を採用しているペレットストーブは他にもいくつかあります。
例えばラベリ社の「Aria」、エディルカミン社の「ブリオ」、オルスバーグ社の「レバナ」、テルモロッシ社の「ビラベスタ(サイレント)」も自然対流型のペレットストーブです。
下の動画はラベリ社の「Aria」です。
次はエディルカミン社の「ブリオ」。
そして次はオルスバーグ社の「レバナ」。
最後はテルモロッシ社の「ビラベスタ(サイレント)」の動画を紹介したかったのですが、動作音がわかる動画がなかったので省きます。