アンケートで見るペレットストーブの不満ベスト3

ペレットストーブの販売サイトでは製品のメリットばかりが紹介されています。一方、多くのペレットストーブユーザーにアンケートを取ると、デメリットが浮き彫りとなりました。

1位はメンテナンスの面倒さ

札幌市環境局環境都市推進部「平成22年度 ペレットストーブ利用モニターアンケート 報告書」では、札幌市がペレットストーブユーザーにモニターアンケートを取った結果が紹介されています。

報告書によれば、ペレットストーブユーザー22 人のペレットストーブに対する不満な点を分析した結果、不満ベスト3は以下の表のようになりました。

ペレットストーブに対する不満な点
不満な点 合計
1位 【ストーブのメンテナンスに関する意見】
燃焼灰の処理や清掃が面倒:8人
その他意見:3人
計11件
2位 【家の中でのペレットの保管、運搬、補充に関する意見】
家の中でのペレットの運搬、ペレットの補給が面倒、大変:7人
ペレットの保管場所が必要:3人
計10件
3位 【ストーブの音に関する意見】
音がうるさい:5 人
その他意見:4人
計9件

(札幌市環境局環境都市推進部「平成22年度 ペレットストーブ利用モニターアンケート 報告書」をもとに作成)

私がペレットストーブを使う時、「毎日の掃除が面倒」と「音がうるさい」という2つの理由により、周りの人にペレットストーブの購入をオススメしませんでした。

特に、使うたびに掃除が必要な現状を見ると、石油ストーブやエアコンのユーザーには敬遠されるでしょう。

ペレットストーブは薪ストーブに比べて初期費用が低く、メンテナンス性に優れ、低ランニングコストなので、薪ストーブに憧れるユーザーを取り込むことは可能ですが、やはり一般のユーザーの心には響かないと思います。

故障が満足度をさらに低下させる

記事「評判の良いペレットストーブメーカー、悪いメーカー」で紹介しましたが、近藤鉄工やシモタニといった一部の日本メーカーのペレットストーブは故障しやすく、それらがペレットストーブの満足度を低下させ、ペレットストーブの普及を遠のかせています。

今後の技術革新に期待

一方、ペレットストーブの開発が何年も続くことで、昔に比べれば故障するモデルが少なっています。

また、今後はどのような技術革新が待っているのかわかりません。

排気ファンが静かになり、自動クリーニング機能により掃除回数が劇的に減少するモデルが登場するのを期待したいです。