故障しにくいパソコンランキング
3万台以上のノートパソコンの故障を分析した結果が公表され、故障しにくいパソコンメーカーが判明しました。その分析結果から、故障しにくいパソコンメーカーの特徴を探ります。
HPのノートは3年以内に4台中1台が故障
下のグラフは携帯電話機の保証会社「SquareTrade」が3万台以上の故障したノートパソコンを調査し、ノートパソコンが2年または3年以内に故障する確率をメーカーごとに分析したものです。
(出典:SquareTrade「1 in 3 Laptops fail over 3 years」)
3年間ノートパソコンを使用した場合、故障率が最も高いのはHP(ヒューレットパッカード)の25.6パーセントであり、つまり4台に1台は3年以内に故障します。
一方、最も故障率が低いのはエイスースのノートパソコンです。
サポートが良いメーカーほど故障しにくい
下のグラフは日経BP社が約2万人のパソコンユーザーから調査をした「パソコンサポート満足度ランキング」の2014年度の調査結果です。
(出典:高専受験計画「パソコンのサポートランキング」)
(エイスースだけは例外ですが)パソコンのサポート満足度ランキングとメーカー別の故障率には因果関係があり、サポートが良いメーカーほど故障しにくい傾向があります。
また、故障しにくいパソコンメーカーの特徴は以下の通りです。
- パソコン以外に高額商品を販売している
- 保証期間が長くて保証料が安い
パソコン以外に高額商品を販売している
日本メーカーがパソコンでブランド価値が下がると、自社のパソコン以外の高額商品の売れ行きも悪くなります。
例えば富士通の場合、パソコンの評判が悪くなると、エアコンや自動車関連機器などの高額商品が売れなくなります。
一方、海外メーカーは日本国内でパソコンのみを販売しているところが多く、ブランドが傷ついても他の自社製品に支障はないため、サポートや品質を低下させることができます。
保証期間が長くて保証料が安い
故障しにくいパソコンメーカーはアフターサービスに自信があるため、保証期間が長くて延長保証の追加料金が安い傾向にあります。
一方、故障率が高いメーカーほど保証期間が短かったり、延長保証の追加料金が高い傾向があります。