HDDとSSDとeMMCの速度を比較
HDDとSSDとeMMCの速度を比較し、それぞれの特徴を紹介します。
SSDはHDDの4倍、eMMCの5倍以上の速度
下の図はHDDとSSDとeMMCのパフォーマンスを測定したベンチマークの結果です。
(出典:Golem.de「eMMC, HDD oder SSD」。左から順にSSD、HDD、eMMC。値が大きほど速いことを示す。)
HDDはディスク上のバラバラの場所からデータを読み取る「ランダムアクセス」(ベンチマーク結果の4Kと4KQD32の値)能力が非常に低いため、パソコンやソフトの起動時間が長くなってしまいます。
次に、SSDは「ランダムアクセス」能力が非常に高いことに加えて、読み込み能力も書き込み能力も全体的に高いため、パソコンの動作は非常に快適に感じることができます。
最後に、eMMCはHDDに比べて読み書き能力がやや劣りますが、「ランダムアクセス」能力が高いので、パソコンの動作は快適に感じることができます。
eMMC並みの低消費電力でSSD以上に速いUFSの登場
eMMCは消費電力が非常に低いためスマートフォンで、SSDはパフォーマンスが高いため高価格帯のパソコンで採用されています。
そんな中、eMMC並みに小さくて低消費電力が低く、SSD以上に速いUFS(Universal Flash Storage)という規格が登場し、サムスンのスマートフォンなどで搭載されています。
UFSの低価格化が進めば、今後はSSDとeMMCに代わってUFSが普及するかもしれません。