【80kg未満限定】ペレットストーブ比較

ペレットストーブは100kgを超える製品が多いですが、80kg未満のペレットストーブを比較します。

条件は二次燃焼

80kg未満のペレットストーブは、屋外使用を前提としたタイプや薪と併用できるタイプなど、様々な種類があります。ペレットストーブの性能と耐久性を最大限活かすため、次の条件を満たす製品を探しました。

  1. 屋内で使える
  2. ペレット専用
  3. 二次燃焼機能があるもの
  4. 販売代理店の数が多いこと(故障した時、修理対応できるため)

FF式は4製品

上記の条件を満たした強制給排気式(FF式)のペレットストーブは次の4製品です。

80kg未満のペレットストーブ比較
さいかい産業
「RS-mini」
トヨトミ
「MUUMUU PE-8」
山本製作所
「PS-711F」
さいかい産業
「SS-5」
価格 218,000円 300,000円 398,000円 198,000円
重さ 63kg(配送時は分割し、最大50kg) 69kg 75kg 83kg(配送時は分割し、最大62kg)
サイズ(mm) W400
D430
H800
W490
D810
H460
W490
D508
H938
W480
D540
H770
暖房目安 6~15畳 13~21畳 18~29畳 15~40畳
暖房出力 1.1kW~3.1kW 2.8 kW~5.1kW 3.3kW~7.1kW 1.9 kW~6.5kW
燃焼効率 85% 68% 不明 86%
燃料消費量 0.3~0.8kg/h 0.8~1.46kg/h 0.8~1.7kg/h 0.5~1.65kg/h
消費電力 20W(通常) 49W(通常)~680W(最大) 46W(通常)~267W(最大) 70W(通常)
使用ペレット ホワイト・全木 ホワイト推奨 ホワイト・全木 ホワイト・全木
運転音 40dB程度 不明 不明 48dB程度
安全装置 手動復帰式
感震自動消火装置
異常過熱センサー
点火安全装置
燃焼抑制装置
停電安全装置
対地震自動消火装置
逆圧安全装置
室内空気監視装置
過熱防止装置
対震自動消火装置
過熱防止装置
点火安全装置
燃焼制御装置
手動復帰式
感震自動消火装
異常過熱センサー
その他機能 自動着火機能
タイマー機能
エラー表示機能
自動着火・消化機能
タイマー機能
エラー表示機能
時計機能
クリーニング機能
その他特徴 日本製
2015年販売開始
炉台不要
日本製
2015年販売開始
2015年度グッドデザイン賞受賞
日本製 日本製
2015年販売開始
炉台不要

さいかい産業「RS-mini」

RS-mini
(出典:さいかい産業「RS-mini」)

さいかい産業のRS-miniは、他のペレットストーブの熱交換方式が強制対流形(温風あり)なのに対して自然対流形(温風なし)なので部屋全体が自然に温まります。しかし、部屋全体が暖かくなるまで時間がかかることがデメリットです。

一方、石油ストーブと同じく上部が熱くなるため、お湯を沸かせます。

さいかい産業のペレットストーブは機能を最小限にすることで耐久性を高め、低価格化を実現。そのため着火は手動で行いますが、故障率の低下に貢献しています。

RS-miniは燃焼効率85%を誇り、ペレットストーブ最高水準です。また、炉台が不要なので初期費用を削減できます。

下の動画はRS-miniの前身である「MT-311 SUMITA」です。RS-miniに比べて、デザインと性能はほとんど同じですが、RS-miniはファンが内蔵され、MT-311 SUMITAはファンが屋外に設置されています。

価格:218,000円(税別)
重さ:約63kg(配送時は分割し、最大50kg)
公式サイト: さいかい産業「RS-mini」

トヨトミ「MUUMUU PE-8」

MUUMUU PE-8
(出典:トヨトミ「MUUMUU PE-8」)

石油ストーブで有名なトヨトミは、今まで海外製ペレットストーブの輸入代理業務を行っていました。しかし2015年夏に、自社製の国産ペレットストーブ「MUUMUU PE-8」の販売を開始。

「MUUMUU PE-8」はボタンとつまみで、着火、温風調節、火力調整、タイマー設定が簡単にでき、簡単な操作が売りです。また、窓が大きく輻射熱が大きいことが特徴です。

一方、燃焼効率は68%と非常に低く、価格の割に暖房出力が低いです。

価格:300,000円(税別)
重さ:69kg
公式サイト:トヨトミ

山本製作所「PS-711F」

PS-711F
(出典:山本製作所「PS-711F『ほのか』」)

山本製作所のPS-711Fはデザイン性を重視しており、数種類のカラーを用意しています。

ボタンで、着火、消化、火力調整、タイマー設定が簡単にでき、簡単な操作が売りです。また、クリーニング機能も完備していることが他の国産ペレットストーブとの大きな違いです。

暖房出力は高く、温風が上下両方から出ます。

一方、性能の割に価格が高く、約40万円もします。

価格:398,000円(税別)
重さ:75kg
公式サイト:山本製作所「PS-711F『ほのか』」

さいかい産業「SS-5」

SS-5
(出典:さいかい産業「SS-5」)

(この記事は80kg未満限定のペレットストーブを紹介していますが、SS-5は分割すれば62kgになるので例外的に紹介します。)

さいかい産業のSS-5は、先ほどの同社RS-miniと同じく、機能を最小限にすることで耐久性を高め、低価格化を実現しています。

そのおかげでSS-5は価格が非常に低く、価格の割に暖房性能が高いです。また、炉台が不要なので初期費用を削減でき、ストーブの上部や側面は熱くならないことが特徴です。

下の動画はSS-5の前身である「SS-2」です。SS-5に比べてデザインと性能はほとんど同じですが、価格が数万円高いです。

価格:198,000円(税別)
重さ:約85kg(配送時は分割し、最大62kg)
公式サイト:さいかい産業「SS-5」

FE式

エコウッドのトローリーなど、先ほどの条件を満たす強制排気式(FE式)の軽量ペレットストーブはありますが、販売代理店が少なく、今回は省略します。

電気不要タイプ

電気を使わないタイプのペレットストーブもあります。

ホンマ製作所「YSP-650」

ホンマ製作所のYSP-650はペレットストーブの中では非常に安くて軽いことが特徴です。

しかし、ガラス窓が小さくて輻射熱が少なく、ペレットの自動供給もできません。また、蓄熱性が低いため、普通のペレットストーブとして購入すると後悔するかもしれませんね。

販売代理店は少ないのですが、複数のネットショップから購入できるので、自分で煙突工事や修理ができる方にはYSP-650が向いています。

価格:57,750円(税込)
重さ:約18kg
公式サイト:ホンマ製作所「YSP-650」

煙突の工事費用は10~15万円

ペレットストーブは煙突が絶対必要であり、煙突工事の一般的な費用は10~15万円です。

ペレットストーブを購入する際は、煙突の工事費用も考慮してお考えください。