前傾チルト機能のあるエルゴノミクスチェアを比較
前傾チルト機能のあるエルゴノミクスチェアを比較し、それぞれの特徴やメリット、デメリットを紹介します。
8万円未満
8万円未満で買える、前傾チルト機能のあるエルゴノミクスチェアはPLUS ファニチャーカンパニー社の「オーバル」、オカムラ社の「シルフィー」、ハーマンミラー社の「セイルチェア」です。これら3製品の特徴を比較します。
PLUS ファニチャーカンパニー・オーバル | オカムラ・シルフィー | ハーマンミラー・セイルチェア | |
---|---|---|---|
座面の昇降 | ○ | ○ | ○ |
座面の前傾度合い | 2度 | 不明 | 5度 |
座面・背面の調節 | × | ○ | 座面のみ○ |
リクライニング機能 | ○ | ○ | ○ |
アーム | ○ | モデルによっては○ | ○ |
ヘッドレスト | モデルによっては○ | モデルによっては○ | × |
大きさ |
600× 569× 1073mm |
515× 62.4× 95.4mm |
622× 660× 882mm |
重さ | 15.7kg | 16kg | 15kg |
保証期間 | 最大8年間 | 最大3年間 | 最大12年間 |
価格 | 52,164円~ | 52,800円~ | 71,280円~ |
(価格は2017年7月時点でのAmazonにおける最安値)
これら3製品の特徴をそれぞれ紹介します。
PLUSファニチャーカンパニー「オーバル」
PLUSファニチャーカンパニー社の「オーバル」は、座面が通常の状態で2度前傾しています。後傾もできますが、最大でも9度までであり、機能面は優れていません。
なお、オーバルのOEM製品がガラージ社の「チェアOC」であり、オーバルよりも数万円安く購入できます。
オカムラ「シルフィー」
オカムラ社の「シルフィー」は、背面が10度前傾するのに合わせて座面も前傾する構造です。
背筋ではなく水平方向の背中のカーブを調節できる『バックカーブアジャスト機構』が搭載されており、小柄な人から大柄な人まで背もたれが背中にフィットしやすくなっています。
ハーマンミラー「セイルチェア」
ハーマンミラー社の「セイルチェア」は背面が前傾するのに合わせて座面も前傾する構造です。
12年保証がついており、長持ちすることが伺えます。
一方、ランバーサポートと呼ばれる腰痛サポート機能が日本仕様にはなく、腰痛持ちの方には残念な点です。
8万円以上~10万円未満
8万円以上~10万円未満で買える、前傾チルト機能のあるエルゴノミクスチェアはエルゴヒューマン社の「プロ」、オカムラ社の「サブリナ」、ハーマンミラー社の「セラチェア」です。これら3製品の特徴を比較します。
エルゴヒューマン・プロ | オカムラ・サブリナ | ハーマンミラー・セラチェア | |
---|---|---|---|
座面の昇降 | ○ | ○ | ○ |
座面の前傾度合い | 不明 | 不明 | 5度 |
座面・背面の調節 | ○ | ○ | ○ |
リクライニング機能 | ○ | ○ | ○ |
アーム | ○ | モデルによっては○ | ○ |
ヘッドレスト | ○ | モデルによっては○ | × |
大きさ |
750× 720× 1150mm |
650× 56.5× 980mm |
750× 700× 997mm |
重さ | 28kg | 22kg | 20kg |
保証期間 | 最大5年間 | 最大3年間 | 最大12年間 |
価格 | 88,166円~ | 93,109円~ | 94,284円~ |
(価格は2017年7月時点でのAmazonにおける最安値)
これら3製品の特徴をそれぞれ紹介します。
エルゴヒューマン「プロ」
エルゴヒューマン社の「プロ」は腰への負担軽減にこだわった椅子であり、背面が2段に分かれています。そして様々な点を調節することができるため、体にフィットしやすい形状となっています。
座面の前傾チルト機能が搭載されていますが、もともと下がっている後部を少し上げて座面を水平にする程度です。
オカムラ「サブリナ」
オカムラ社の「サブリナ」は、背面が10度前傾するのに合わせて座面も前傾する構造です。
「サブリナ」はスタンダードモデルとスマートオペレーションモデルが発売されていますが、前傾チルト機能が搭載されているのはスタンダードモデルの方です。
ハーマンミラー「セラチェア」
ハーマンミラー社の「セラチェア」は5度前傾します。
「セラチェア」は体重159kgまで耐え、12年保証がつくため、長持ちすることが伺えます。
セラチェアのスタンダードモデルは無数の点でお尻を支える座面構造のため、体重の重い欧米人には快適のようですが、 体重の軽い日本人にはゴツゴツ感が強く、不快に思う方も多いでしょう。
10万円以上
10万円以上で買える、前傾チルト機能のあるエルゴノミクスチェアはSteelcase社の「Leap」、ハーマンミラー社の「ミラ2チェア」と「アーロンチェア」です。これら3製品の特徴を比較します。
Steelcase・Leap | ハーマンミラー・ミラ2チェア | ハーマンミラー・アーロンチェア | |
---|---|---|---|
座面の昇降 | ○ | ○ | ○ |
座面の前傾度合い | 不明 | 不明 | 不明 |
座面・背面の調節 | ○ | ○ | ○ |
リクライニング機能 | ○ | ○ | ○ |
アーム | ○ | ○ | ○ |
ヘッドレスト | モデルによっては○ | × | オプション |
大きさ |
680× 556× 980 |
762× 730× 971mm |
675× 600× 910mm |
重さ | 20kg | 18kg | 20kg |
保証期間 | 最大8年間 | 最大12年間 | 最大12年間 |
価格 | 135,461円~ | 139,320円~ | 146,000円~ |
(価格は2017年7月時点でのAmazonにおける最安値)
これら3製品の特徴をそれぞれ紹介します。
Steelcase「Leap」
アメリカではハーマンミラー社に並んで人気の高いSteelcase社のエルゴノミクスチェア「Leap」。「Leap」は前傾姿勢を取った時、座面の前部が少し下がる程度で、前傾は小さいです。
ハーマンミラー「ミラ2チェア」
ハーマンミラー社の「ミラ2チェア」は座面の前の部分が傾けられることに加え、背面に合わせて座面が前傾することができますが、もともと下がっている後部を少し上げて座面を水平にする程度です。
ハーマンミラー「アーロンチェア」
ハーマンミラー社の「アーロンチェア」はエルゴノミクスチェアの代名詞であり、リクライニング機能や座面の前傾(チルト)機能など、エルゴノミクスチェアとしての様々な機能が備わっています。
一方、体重の重い欧米人を基準に作られているため座面の反発力が強く、座り心地に満足できない方もいます。