車の所有コストは年間30万円以上、事故リスクは2億円

自動車の所有コストは軽自動車でも年間30万円以上かかり、事故リスクは2億円もあります。

ワゴンRの維持費は年間30万円以上

高専卒業し隊「自動車の維持費を徹底検証」で紹介していますが、軽自動車の維持費は年間30万円以上かかります。

下の表は、軽自動車の代表格であるスズキ「ワゴンR」の維持費を計算したものです。

スズキワゴンRの維持費
項目 内訳 金額
ガソリン代 63万4783円
実燃費
(レギュラー指定)
7万km÷16.1km/L×146円/L
駐車場代 84万円
1万円/月×12ヶ月×7年
税金・保険 48万1600円
軽自動車税 7200円×6年間
自動車重量税 7600円×2回
自賠責保険料 2万1970円×2回
任意保険 37万9260円
(7年間の想定総額)
点検費用 12万3060円
12ヵ月定期点検 8400円×4回
車検 4万4730円×2回
消耗品の交換費用 10万4958円
オイル交換 3780円×6回
オイルフィルター交換 1365円×6回
エアフィルター交換 2184円×2回
アイドリングストップ用バッテリー交換 2万5000円×1回
ブレーキパッド交換(フロント) 1万1340円×1回
タイヤ交換 3万7380円×1回
合計 218万8401円

ワゴンRの7年間の維持費合計は218万8401円であり、1年あたり31万2628円です。ワゴンRの本体価格が119万7000円なので、自動車の本体価格よりも維持費のほうが高いことがわかります。

(ついでに、ホンダのフィットハイブリッドの維持費は年間33万5682円、トヨタのプリウスαは年間35万8689円です。)

この維持費に加えて、購入時に自動車税や諸費用が10~20万円かかります。さらに、自動車の本体価格(120万円)を全額ローンで購入した場合、金利5パーセントで5年払いなら利息は約16万円かかります。

よって、自動車の所有コストは非常に高く、できる限り所有しないほうがお得だ、ということがわかります。

事故リスクは2億

自動車の事故リスクは、交通事故における「最も大きな賠償金額」と「最も小さな賠償金額」の2つを足して2で割れば大まかな値がわかります。

過去の交通事故の事例では賠償額4億円前後の判決がいくつか出ており、最も大きな賠償金額は4億円。一方、最も小さな賠償金額は当然ながら0円です。

よって自動車の事故リスクは(4億円+0円)÷2=2億円ということが導き出せます。

また、自動車の事故リスクをもう少し小さく見たとしても、2億円÷2=1億円です。1億円以上の賠償金を難なく払える人は少なく、自動車を持つことは自己破産という爆弾を背負うような感覚だということがわかります。