携帯の新料金プランを、一人暮らしの視点から比較
携帯大手3社(ドコモ・ソフトバンク・au)の新料金プランを、一人暮らしに焦点を当てて比較します。
新料金プランはどれもほぼ同じ金額
新料金プランは「基本料+ネット接続料+データ定額+オプション」で料金が決まります。
NTTコム「スマートフォンのデータ通信量と月額料金に関する調査」で紹介されていますが、NTTコムの調査では月間のデータ通信量が1GB未満の利用者は70.4%、2GB未満は83.4 %、3GB未満は90.6%です。そのため、新料金プランはデータ通信量2GB~5GBが人気になるでしょう。
データ通信量2GB~5GB使う場合、月々の合計金額をドコモ・ソフトバンク・auで比較しました。
ドコモ | SB | au | |
---|---|---|---|
基本料 | 2,700円 | 2,700円 | 2,700円 |
ネット接続料 | 300円 | 300円 | 300円 |
データ量2GB | 3,500円 | 3,500円 | 3,500円 |
データ量3GB | 4,200円 | ||
データ量5GB | 5,000円 | 5,000円 | 5,000円 |
合計 | 6,500円~ | 6,500円~ | 6,500円~ |
(価格は税抜き)
携帯大手3社の新料金プランで、月々の合計金額は以下のようになります。
データ量2GB:合計6,500円
データ量3GB:合計7,200円(auのみ)
データ量5GB:合計8,000円
旧プランならデータ通信量7GBで約7,200円だったので、月間のデータ通信量が2GB未満の利用者は新プランの方がお得ですね。
基本料:どの会社も同じ
au・ドコモ・ソフトバンク、携帯大手3社の基本料は2,700円。電話代は無料です。従来の料金プランの基本使用料が携帯大手3社1000円程度だったので、倍以上の値上げです。
電話は使い放題に変わりましたが、私のように、「家族以外とは電話しない」「家族以外との電話は格安電話を使う」といった利用者には不向きですね。
データ定額:柔軟性は良くなった
au・ドコモ・ソフトバンク携帯大手3社のデータ定額の新料金プランは下の表になります。
データ量 | ドコモ | SB | au |
---|---|---|---|
2GB | 3,500円 | 3,500円 | 3,500円 |
3GB | 4,200円 | ||
5GB | 5,000円 | 5,000円 | 5,000円 |
8GB | 6,700円 | 6,800円 | |
10GB | 9,500円 | 8,000円 (キャンペーン) |
8,000円 |
13GB | 9,800円 | ||
15GB | 12,500円 | 12,500円 | |
20GB | 16,000円 | 16,000円 | |
15GB | 22,500円 | 22,500円 | |
超過時 | 1Gバイト1,000円 | 1Gバイト1,000円 | 0.5Gバイト550円 1Gバイト1,000円 |
家族でシェア | +500円 | +500円 | 2014年12月開始予定 |
(価格は税抜き)
急速に広がったIIJやOCNなどの格安SIMに対向するため、データ定額の料金プランが一新されました。
「データ容量あまり使わない」「Wi-Fiでデータ通信をしている」利用者には、月2Gバイトのデータ定額プランを選べば、従来の料金プランより安くなります。
一方ヘビーユーザーにとっても、データ容量の大きいプランを選ぶことができ、新料金プランは柔軟性があります。
従来の料金プランは5700円で7GB、1GBあたり814円でした。新プランは1GBあたり1750~750円であり、コストパフォマンスはあまり上がっていません。残念です。
一方、auだけは従来の料金プランを残しているため、あまり電話をせずデータ通信は7GB程度使う人はauの従来の料金プランが向いています。
新料金プランの一人暮らし向けランキング
一人暮らしに適した新料金プランをランキングにしました。
1位:au
ドコモとソフトバンクの新料金プランはデータ量を「シェア」することが最大の特徴です。
しかしauはシェアではなく、余ったデータ容量を家族へプレゼントします。家族の誰かが「オーナー」として契約する必要がなく、それぞれの利用者が自分の使い方に応じて契約します。
ドコモとソフトバンクはデータ定額プランを外せますが、auはどの回線にもデータ定額プランが必要です。そのため家族が多い場合、auは1回線あたりの料金が他社に比べて割高となります。
ドコモとソフトバンクは家族で契約するとメリットが大きいですが、「一人暮らし」という面では、auが1位です。
2位:ドコモ
ドコモとソフトバンクでは、家族で新料金プランを契約します。データ定額を外し、シェアオプションを付けるなら
基本料2,700円+ネット接続料300円+シェアオプション500円=月々3,500円
で、代表回線のデータ定額パックの容量を分け合って使えます。つまり、家族代表者が料金を肩代わりすれば、月々3,500円でたくさんのデータ通信ができます。
さらにドコモは長期利用者に対する割引があります。
11年以上~15年以内の場合
2GB:-0円(割引なし)
5GB:-600円
15年以上の場合
2GB:-600円
5GB:-800円
ドコモの長期利用者にとっては、auよりメリットがあるでしょう。
3位:ソフトバンク
ソフトバンクは携帯大手3社の中で最も厳しい「3日間で1GB」のデータ通信量制限が残ったままです。
長期利用者への割引も少なく、家族で合同契約するメリットが強調されており、「一人暮らし」という面では、ソフトバンクが3位です。