ビジネスでLTEを使うならドコモとauがオススメ

「3日で1GB」の厳しい速度制限があるソフトバンクに比べ、auとドコモのLTEは速度制限がゆるくエリアも広いので、ビジネス用途にオススメです。

都内はソフトバンクが一番速い

Webパフォーマンスの統計分析コンサルタント・竹洞陽一郎氏によると、通信速度はソフトバンクが一番速いです。

ただし東京都内に限った話なので、東京以外の場所では通信速度は分からないようです。

ソフトバンクは3日で1GBの速度制限がデメリット

ソフトバンクは通信インフラが貧弱です。にもかかわらず、ソフトバンクが都内で1番速い理由は、BUZZAP!「ソフトバンクの「通信速度1位」のカラクリが明らかに」で紹介されていますが、「3日1GB」の厳しい通信制限があるからです。

ソフトバンク以外にも、ドコモやauは3日間で1GB以上のデータ通信をしたユーザーに、速度制限をしています。

ただしドコモと au は、混雑エリアの混雑時間帯のみ規制しており、ほとんどの利用者は規制されないのが実情です。

実際に、私は田舎でauのスマホやドコモのデータ通信端末を使って3日間で1GB以上データ通信を何度もしていますが、規制されたことはありません。

一方、ソフトバンクは3日で 1GB を超えるとかなりの頻度で制限をかけられます。つまり、ソフトバンクのデータ通信が都内で1番速い理由の1つは、極端な通信制限が要因です。

厳しい通信制限をかけられると、ビジネスでイザという時に使えません。よってビジネスでソフトバンクのLTEは使えませんね。

エリア・通話品質・通信品質の3冠王はドコモ

マイナビニュース「ドコモ、エリア・通話品質・通信品質の満足度でトップ 」で紹介されていますが、全国5万5,000人を対象に実施した満足度調査で、「エリア」「通話品質」「通信品質」の3項目で1位ドコモ、2位au、3位ソフトバンクの順位になりました。

エリア・通話品質・通信品質の満足度
(出典:マイナビニュース「ドコモ、エリア・通話品質・通信品質の満足度でトップ」

また、スマホの利用シーンを想定して、「自宅内」、「職場/学校」、「移動中」、「街中の商業施設/レジャースポット」、「旅先の宿泊施設/観光スポット」での満足度調査をすると、1位ドコモ、2位au、3位ソフトバンクの順位になりました。

携帯大手3社の利用シーン別の満足度
(出典:マイナビニュース「ドコモ、エリア・通話品質・通信品質の満足度でトップ」

よってビジネスでLTE回線を使うなら、1番安全な選択はドコモ、2番はau、3番はソフトバンクになります。

個人的な体験談:ドコモよりauが快適

私は、auのiPhone5cと、ドコモのデータ通信端末L-03fを使って自宅で仕事をしています。

ドコモのデータ通信端末L-03fはクアッドバンド(800MHz / 1.5GHz / 1.7GHz / 2.1GHz)なので下りLTE150Mbps対応です。私が住んでいる田舎の自宅は受信時最大112.5Mbpsエリアで、測ってみると実測は約20Mbps。

一方、auのiPhone5cは端末・エリア共に受信最大速度75Mbps。自宅で測ると実測は約30Mbps。よって、auのデータ通信はドコモより快適です。

auのiPhone5cの方が速度が速い理由は、800MHzのプラチナバンドに対応したからでしょう。

800MHzは山間部に強く、ハフポスト「ドコモiPhone参入も専門家は『au推し』その理由は? iPhone 5sと iPhone 5c のLTEを比較」で指摘されていますが、auはドコモより基地局が多いため、都市部から田舎ではauのLTEは広くて速いのです。

しかも、私のように田舎でauのLTEを使った場合、次の2つの規定を有効利用できるので、通信制限をあまり気にすることなくデータ通信ができます。

  1. 通信制限は(私の場合)7GB超えた翌日の13時から始まるので、その間(最大36時間)は20GB使っても30GB使っても速度制限がない
  2. 通信制限期間内であっても、混んでないエリアや時間帯は速度制限がない

よって大容量のデータ通信をしたい場合は、ドコモよりauの方がオススメです。